銀座 庵(いおり)で学ぶ江戸の酒と食

活動報告

■江戸のお酒はハード

2019-07-24

会場となった庵(いおり)は日本全国の地方紙とともに各地の逸品を集めたお取り寄せサイト「47CLUB」がプロデュースする、銀座5丁目にある落ち着いた店構えの和食店です。  このエリアは江戸時代には木挽町と呼ばれ、芝居小屋が立ち並んだ繁華街でした。明治になって首都機能の移転とともに京都・祇園から芸妓さんたちが東京に移り住み、新橋芸者として活躍したのもこのあたり。銀座の中央通りから少しだけ路地に入ると、いまも老舗の料理店や料亭が軒を並べています。江戸文化の粋と奥深さを身につけるには、絶好の立地です。  ナビゲーターは、お酒の担当が日本酒プロデューサーの上杉孝久さん。ご先祖は謙信公という由緒正しい家柄のご出身です。料理の腕を振るうのは、『食卓をつなぐ会』代表のうすいはなこさんです。  カウンター席に座ると、まず、うすいさんが「江戸料理はユーモアと丁寧さの積み重ねです。ぜひ、江戸時代の日本人が持っていたユーモアをおいしいお酒と一緒に楽しんでください」と話し、笑顔で迎えてくれました。  上杉さんは「いまの日本酒はさっぱりして、香り豊かなものが多いですが、江戸のお酒はハードです。そこが江戸料理と合っています。江戸時代のマリアージュを感じてください」とあいさつ。  早速1杯目のお酒として東京都千代田区にお店を構える豊島屋酒造の『江戸酒王子』が振る舞われました。  江戸酒王子は東京都産の米と江戸酵母を使って都内で醸造された“オール東京”の日本酒です。漆塗りの杯に、正月料理のお屠蘇で使うような伝統的なお銚子で注いでいただきました。上杉さんは「お銚子はもともとこちらが本来の姿です。現代ではお銚子と徳利がごちゃごちゃになっていますね」と教えてくれました。江戸酒王子はさっぱりした仕上がりの純米吟醸酒です。私たちが飲み慣れている現代的なお酒からスタートして、だんだんハードな江戸のお酒の世界に踏み込んでいく趣向なのでしょうか。期待が高まります。

■江戸のお酒はハード